第1回 足の8020ウォーキング 実施報告書

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2023年6月16日

「第1回 足の8020ウォーキング」

実施報告書



東京都文京区湯島2丁目25番7号

一般社団法人 足の8020

代表理事 立花貴


<イベント実施報告書>


1.イベント概要

「足の8020ウォーキングウィーク!」は、四捨五入して80歳以上の全国各地の高齢者が、歩くことを通して歩行の大切さを体感し、同時に、貧困のこどもたちへの寄付に繋がるアクションです。

3年間のコロナ禍で足腰の筋力が衰えてしまった後期高齢者の方々も多い中、多くの高齢者は、もともと歩く動機や習慣、場所や機会が少なく、足の筋肉量が衰え、更に歩くことが少なくなるという傾向があります。また、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけについて、政府は、2023年5月8日に、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針を正式に決めました。この方針を受けて、高齢者自身が、マスクを外し(マスク着用は任意)、楽しく元気に歩く姿は、これまで同調圧力でマスクを外せなかった、こどもたちにもポジティブな影響を与えることとなります。

 一方で、現在、日本では「こどもの7人に1人が貧困状態である」と言われています。将来的な進学や就職などへの影響も深刻とされる、17歳未満の子どもの貧困率は13.5%です。相対的貧困にあたる子どもは2000年頃でも14%程度を占めており、約20年経った現在もほとんど改善されていない状況にあります。

 今回の「足の8020ウォーキングウィーク!」は、高齢者の歩行というアクションが、参加者に代わり、参加企業からの貧困のこどもたちへの寄付に繋がり、少子高齢化の進む課題解決先進国日本から、好循環を生み出すきっかけとなる旗揚げ的イベントです。



1-1. 全国約150名の本イベントアンバサダー・協力先からの声がけ先にて自律分散型で実施され主に以下会場にて実施されました。

参加者写真 https://photos.app.goo.gl/AbBypZ8Jhcmp5VKu5


・東京@日比谷公園 健康広場 2023年5月12日(金)14:00-15:00

・埼玉@久喜市・久喜商工会議所  2023年5月9日(火)12:00-13:00

・埼玉@横瀬町・町民グランド  2023年5月8日(月)10:00-11:00

・宮城@女川町    2023年5月12日(金)14:00

・宮城@登米市 東北風土マラソン 2023年5月21日(日)マラソン大会当日

・山口県下関市@細江ふ頭緑地 2023年5月8日(月)~14日(日)10:00-11:00

・大阪@大阪城公園  2023年5月14日 (日) は雨天のため中止となりました

 ほか



1-2. 実績

のべ参加者数 4,120名

スタンプカード数 824枚 

印刷部数 チラシ34,000枚、スタンプカード34,000枚、ポスター3,400枚



1-3. 実施内容は以下の通りです。https://www.ashino8020.jp/week


タイトル 第1回 足の8020ウォーキングウィーク

開催日 2023年5月8日~14日

会場 日本全国各地

対象 75歳以上(主に80歳前後) 

お孫さんとご一緒に歩くなど75歳未満の方もご参加いただけます

内容 1日20分間以上、または約1.2Kmを歩いたことを

スタンプカードで報告することで貧困のこどもたちに寄付に繋がります

参加企業からの協賛金をすべてを貧困のこどもだちを支援するNPO団体

    に寄付します

           寄付先:特定非営利活動法人NPOキッズドア

        認定NPO法人カタリバ

        認定NPO法人フローレンス

                             こども家庭庁などが運営するこどもの未来応援基金

             ・参加企業の協賛金額には上限があります。

・上限になった場合もイベントにご参加いただけますが

 上限以上の寄付はされません。

協賛金額全額、貧困のこどもたちを支援するNPO団体/基金に寄付されます

参加費 無料

条件 健康な方、自分で無理をしない方(マスク着用は任意)    

主催 一般社団法人足の8020

共催 一般社団法人日本ウオーキング協会

後援 デジタル庁・東京都・奈良県・宮城県・奈良市・仙台市・鴻巣市

石巻市・貝塚市・石垣市・泉大津市・登米市・いわき市・女川町

横瀬町・生野区・福岡地域戦略推進協議会

公益財団法人日本レクリエーション協会

    一般社団法人日本スポーツウェルネス吹矢協会

    いしのまきスポーツコミッション他

協力 ロート製薬・一般社団法人熱中学園・東北風土マラソン2023実行委員会

    株式会社丸大サクラヰ薬局・シニアライフクリエイト(宅配クック123)

    一般社団法人東北風土マラソン&フェスティバル・甲賀市スポーツ協会

富山市体育協会・橋本産業株式会社 他 


参加企業:ロート製薬株式会社、大和リース株式会社

     ハウス食品グループ本社株式会社、住友生命保険相互会社

     株式会社シニアライフクリエイト(宅配クック123)

     TELIC(株式会社フェローズ)  他


2. 特筆すべき出来事


2-1. 第1回 足の8020ウォーキングウィーク・メインイベントとして、5月12日(金)日比谷公園にて、スペシャルゲストに大村崑さん(現 91歳)にもご参加いた頂き、また、健康ウオーキング指導士のお笑いタレント・レギュラーのおふたりが準備運動や歩き方のコツを楽しくお伝えくださいました。


2-2. 全国各地で実施された自律分散型の小規模なウォーキングイベントにより、地域住民への個別の働きかけもあり、歩くきっかけ作りに繋がったことがスタンプカードのメッセージからも把握することができました。スタンプカードのメッセージカードには、こどもたちへ多くの熱いメッセージも寄せられました。https://tinyurl.com/2zgzx8bb

2-3.    都道府県/市区町や省庁からの多数のご後援を頂けたことで、参加者への安心感に繋がっていたことが、スタンプカードのメッセージからも読み取ることができました。

以上

3.収支報告

4.  第1回振り返り・課題、第2回への改善策

4-1. 参加者数の伸び悩み

第1回の足の8020ウォーキングウィークでは、参加者数が当初予想に比べ伸び悩みました。


原因は、以下3点を考えております。

①テレビや新聞などの情報発信が不振に終わったこと

②本イベントアンバサダーの経由で告知を行いましたが、事前説明会では全アンバサダーには実施できておりませんでした。そのため、主体性と行動力には個人差が大きかったこと

③チラシ/ポスター掲載/配布場所の数が少なかったこと


改善策としては、以下4点を考えております。

①メディアご担当者が「より分かりやすい、写真/映像が取りやすい」イベントを

 1か所以上で実施

②十分な期間をとり、イベントアンバサダー向けにイベント趣旨と方法を説明するとともに、協力先やアンバサダー候補先をより多方面から募集していくこと

③後援先地域での重点的なチラシ/ポスター掲載/配布を実施

④地域に密着した各地域のケーブルテレビやFM局を通してイベントの呼びかけを実施




4-2. イベントの分かりにくさ

参加者からのフィードバックによると、「自分たちが歩くことで寄付に繋がる」ということが、チラシからすぐに読み取れない人が多くいらっしゃいました。また「寄付先の団体名を聞いたことがなく不安」という声もありました。

 また「80歳で20分キビキビ歩くことがなぜ大切なのか」感覚として理解でき、且つ、本能的に実施したくなるような内容にしたほうがよい、というアドバイスも頂きました。

 今回は、コロナで歩く機会が減少した多くの高齢者の背中を押す意味でも、「貧困のこどもたちへの寄付」という動機づけをしました。改善策としては、歩行1歩あたりの経済的価値を伝えつつ、より明確に働きかけるようなイベント内容を検討してまいります。



4-3. 参加企業募集が限定的で不十分であった

各地行政や各省庁を中心に後援先は予想以上に集めることができました。しかし、参加企業への声掛けや協賛金を集めるという点では、参加企業募集が限定的で不十分でした。

 準備期間も実質2か月で、第1回ということもあり、運営ツール制作や発送などの運用面に時間がとられ、限られた人的リソースの中で、参加企業募集が十分に実施できなかったことが要因として挙げられます。改善策としては、準備期間を十分にとり、打診と参加企業募集を中心に行うプロボノメンバー組成を行い、多くの企業からの賛同とご参加を促してゆきます。

以上